DCAJ「魅力的な3D映像」表現集を発売
財団法人デジタルコンテンツ協会で12月21日に3D映像制作支援セミナー「魅力的な3D映像」が開催され、個人的な興味から参加してきました。そこで上映された教材用ソフト「3D制作支援のための映像集・解説集」と「魅力的な3D映像表現集」が非常に良かったので、ここで紹介します。
前者は2010年に発売されたもので、3Dコンテンツを効率的に制作できるように、3D映像の成功例と失敗例が体系的に紹介され、同じカットで比較できるようになっています。冒頭では3Dの原理についての解説も盛り込まれており、学生や企業の3D映像クリエイター初心者に最適な内容となっています。
後者は2011年に新しく発売されたもので、ミニドラマ形式で実践に即した映像集となっています。ドラマは3D映像表現を用いた151カットから構成され、代表的なカットについては「奥行き感」「わかりやすさ」「臨場感」「質感」「鮮やかさ」の5項目で、約30名のモニターによる主観評価・客観評価が行われています。あえて3Dで「禁じ手」とされる演出を盛り込むことで、どういったカットがどれくらい評価されているのかを、客観的に知ることができます。
どちらも実写映像コンテンツで、映像業界で働くクリエイター向けの教材ですが、ゲーム業界でも3D映像の基礎学習や、カットシーン、ムービーシーンの演出担当には参考になるかと思います。また3Dゲーム開発に携わる人なら、職種に限らず一回は見ておいた方が良いと感じました。とにかく3Dの話は「百聞は一見にしかず」ということが多いですから・・・。
なお、どちらも再生には3D対応テレビまたはモニターと、ブルーレイ対応レコーダー/プレーヤー、視聴環境に対応した専用メガネが必要です。詳細情報は下記サイトをご覧ください。
http://www.dcaj.org/3D/index.php
http://www.dcaj.org/3D/deliver/deliver2.php
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