IGDA日本  代替現実ゲーム部会(SIG-ARG)

第1回研究会「ARG入門:体験型エンタテインメントの現在と未来


IGDA日本(国際ゲーム開発者協会日本) 代替現実ゲーム専門部会(SIG-ARG)は、第1回研究会「ARG入門:体験型エンタテインメントの現在と未来」を2009年11月22日(日)に開催いたします。

ARG (Alternate Reality Game; 代替現実ゲーム) は、アメリカを中心にここ数年で大きく盛り上がってきている新しいストーリーテリング手法です。プレイヤー本人で参加することや、複数のメディアを横断的に利用することなどが特徴とされていますが、まだ定義すら定まっていない、大きな将来性を秘めたエンタテインメントです。

第1回研究会では、講演者に慶應義塾大学の武山政直教授、メディアファクトリーの三原飛雄馬氏、オフィス新大陸の坂本犬之介氏という、現在の日本において、ARGの知識と経験でトップクラスの方々をお招きします。武山研究室は日本でおそらく唯一、ARGの研究班がある研究室であり、三原氏は「名探偵コナン カード探偵団」を始めとした商品型ARGを精力的に展開している仕掛け人でいらっしゃいます。また、坂本氏は、日本で開催されたARGとしてはもっとも欧米の典型例に近い「RYOMA the Secret Story」の企画および Phase 2 などの運営を担当されています。

パネルディスカッションでは、これまで ARG という呼び名こそされてこなかったものの、体験型のエンタテインメントを長く運営してきている皆さまをパネリストとしてお招きして、日本におけるこれまでの ARG 的なエンタテインメントの姿と、今後の可能性について論じます。「蓬莱学園」のようなメイルゲームや、体験型推理イベント「ミステリーナイト」、そして、実世界宝探しの「赤い鳥」。これらの独創的なコンテンツが、ARGという切り口でマッシュアップされ議論される、初の機会ともなります。

■ ARG とは

ARG はまだ日本での馴染みが薄いエンタテインメントですので、典型例をご紹介します。

まず、普段の生活をしているあなたの前に、ちょっとした「不思議」の穴が開いています。それは、動画サイトに上がった謎めいたムービーだったり、あるいは馴染みのサイトに掲載されたおかしな記事だったりするでしょう。その「不思議」にあなたが気づいて、検索してみたとします。その瞬間、あなたはゲームの参加者の一人となるのです。

広大なインターネット空間に隠された情報を少しずつ集め、組み立てていくと、裏に流れる大きな物語が見えてきます。やがて、物語の登場人物と交流を持つこともあるでしょう。現実の街でキーアイテムを捜すことだってあるかもしれません。大きな謎に、他の参加者と協力して立ち向かうこともあります。そして、そこで活躍するのは、コントローラで操作された主人公ではなく、あなた自身なのです。

もしワクワクするものを感じていただけたとすれば、それがARGの根幹を成す、体験するエンタテインメントとしての愉しみです。

■ SIG-ARG のミッション

上記の例は少々ステレオタイプな ARG でしたが、SIG-ARG では、ARG はもっと多様な可能性を秘めた新しいエンタテインメントの姿だと考えています。テレビゲームやボードゲームなどと並び立つ、「体験ゲーム」という分類だと言っても過言ではないでしょう。

SIG-ARG の目標の1つは、ステレオタイプな ARG に留まらない、広範な「体験ゲーム」の可能性を探ることです。例えば、近年、デジタルゲームは将来的にその領域を現実世界に広げて行くであろう、という言及がCEDECなど様々な場で為されています。デジタルゲームとARGの融合は、その一つの未来のカタチかもしれません。

また、国際ゲーム開発者協会の専門部会である SIG-ARG の重要な立ち位置は、「娯楽を開発する」という立場を起点とすることです。ARG には強力なマーケティング手法としての側面があり、そういった特性も論じていきますが、エンタテインメントの開発者という視点を忘れないことで、SIG-ARG ならではのセミナーを作っていければと考えています。

はじめての研究会となりますが、ARG 初心者の方から、ARG 開発者の方まで、数多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

ARG情報局(SIG-ARGのブログ)
http://igdaj-arg.blogspot.com/


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<概要>
■名称  :IGDA日本SIG-ARG(代替現実ゲーム) 第1回研究会「ARG入門(仮称)」
■日時  :2009年11月22日(日)13:00-18:00(受付時間12:30-)
■場所  :文京学院大学 本郷キャンパス B館8Fウィングホール
          http://www.u-bunkyo.ac.jp/campus/access/map_hongo.html
■主催  :国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)  http://www.igda.jp/
          SIG-ARGとは  http://igdaj-arg.blogspot.com/2009/09/sig-arg.html
■協力  :文京学院大学コンテンツ多言語知財化センター  http://www.u-bunkyo.ac.jp/cm/
■参加費:研究会のみ  1,500円(e+にて、入場券チケットをご購入ください)
          研究会および懇親会の両方に参加  5,000円(e+にて、全席自由チケットをご購入ください)
■対象者:ARG に興味のある方ならどなたでも。
■定員  :定員120名

※当日飛び込み参加はできません。チケット持参者のみ、ご参加いただけます。
※チケットは、1名付き1枚です。入場券チケット、全席自由チケット、どちらか一方を1枚ご購入いただき、研究会当日にお持ちください。
※チケットの販売開始は「e+」というチケット販売代理システムを利用して行います。  e+(イープラス) http://eplus.jp/
※チケット購入についての注意事項は本稿末尾をご覧下さい。

<プログラム>

13:00 - 13:05 本学  コンテンツ多言語知財化センターの取り組み
(文京学院大学  コンテンツ多言語知財化センター)
13:05 - 13:15 ご挨拶
(SIG-ARG 世話人 八重尾昌輝)
13:15 - 14:05 ARG概論
(慶應義塾大学 武山政直教授)
14:05 - 14:15 <休憩>
14:15 - 15:05 海外事例紹介
(株式会社メディアファクトリー プロデューサー 三原飛雄馬氏)
15:10 - 16:00 RYOMA the Secret Story 事例紹介
(オフィス新大陸 代表 坂本犬之介氏)
16:00 - 16:10 <休憩>
16:10 - 17:50 パネルディスカッション
「日本における体験型エンタテインメントの現在と未来」

  パネリスト(順不同):
    慶應義塾大学 武山政直教授
    株式会社メディアファクトリー プロデューサー 三原飛雄馬氏
    オフィス新大陸 代表 坂本犬之介氏
    小説家 新城カズマ氏(有限会社エルスウェア 代表 柳川房彦氏)
    RUSH JAPAN株式会社 取締役 安福久哲氏
    E-Pin企画 代表 城島和加乃氏
18:00 散会
18:30 - 20:30 懇親会(全席自由チケット購入者のみ、ご参加いただけます。)
※場所は本郷3丁目付近の居酒屋を予定。(会場より徒歩で20分ほどかかります。)


<講師略歴>(敬称略)
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武山 政直(たけやま・まさなお)

慶應義塾大学経済学部教授。専門は消費者行動研究と都市メディアのデザイン。
楽しさや驚きを原動力とする価値創造(ファンジニアリング)をテーマに、地理学、
マーケティング、メディアデザインを横断する研究教育とサービス開発に従事。
慶應義塾大学経済学部卒。カリフォルニア大学大学院にてPh.D.取得。
「三田の家」水曜マスター。
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三原 飛雄馬(みはら・ひゅうま)

株式会社メディアファクトリー商品企画事業部プロデューサー。
前職で磁幽霊ガウストを捕まえるゲーム『トレジャーガウスト』シリーズの開発に携わり、
以来、虚構と現実を結びつける商品を企画し続けている。日本初のARG『名探偵コナン
カード探偵団』をディレクターとして開発。NYタイムズ紙全米児童書ランキング第1位の
ARG書籍『サーティーナイン・クルーズ』の日本語版をプロデュース。
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坂本 犬之介(さかもと・いぬのすけ)

企画プロダクション【オフィス新大陸】代表、作家。
アスキー(現エンターブレイン)でゲーム誌の編集職を経て、独立。PCからニンテンドーDS、
Mobile等、各種プラットフォームでゲームを企画。TCGやボードゲームの制作・監修も。
作家として『歴史群像』、『歴史読本』、『プレイボーイ』などに歴史、ゲーム、スポーツ記事を
寄稿。書籍『ボードゲームキングダム』シリーズ、『歴史新聞』シリーズ等、著作多数。
Tokyo Game ShowやJGC、UrventでLiveゲームやARGを開催。
RYOMA:the Secret Storyのトータル・プランナー。
ボードゲームTV番組『Theゲームナイト』(BS日テレ)の企画、プロデュース。
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新城 カズマ(しんじょう・―)

小説家、架空言語設計家。メイルゲーム「蓬莱学園ワールド」のグランドマスター(1990年-)、
有限会社エルスウェア代表取締役(98年-)。2006年、SF『サマー/タイム/トラベラー』で
第三七回星雲賞日本長編部門を受賞。2009年8月に角川学芸出版から『物語工学論』を発表、
9月から集英社スーパーダッシュ文庫にて長編ライトノベル『15×24』を連続刊行し、その
プロモーションとしてツイッター等でARG的手法を駆使。その他の著書に『蓬莱学園』シリーズ、
『星の、バベル』など。
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安福 久哲(あんぷく・ひさあき)

立教大学経済学部経済学科卒。旅行代理店で団体旅行営業を経験後、現RUSH JAPAN(株)
齊藤多可志と共に独立し、2001年に宝探し専門会社を立ち上げる。
地域活性化、テーマパークアトラクション、企業プロモーションなど様々な分野で宝探し
事業を拡大し、経済産業省のビジネス性実証支援事業では、ニンテンドーDSソフトを
用いての江の島を舞台にしたリアルトレジャーハンティングゲームの開発も担当している。
現RUSH JAPAN株式会社 取締役 企画戦略部長。
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城島 和加乃(じょうしま・わかの)

(有)イーピン企画代表。
1987年に誕生した『ミステリー ナイト』等の体験型推理イベントをプロデュースしている。
1999年に日本で初の体験型推理イベント専門会社として(有)イーピン企画を設立。
日本にARGという表現がない時代から「代替現実」の手法で数々の作品を製作している。
また“ふじしろやまと”(イーピン企画ミステリープランナー“かとうだい”との共筆名)
として謎解き小説の執筆も手掛ける。
代表作:ミステリーナイト、探偵ミステリーツアー、新本格ミステリフェスティバル
(綾辻行人氏・有栖川有栖氏ら11人の作家のトークショー&謎解きのイベント)、
ケータイ事件簿(セガモバイルゲーム)、読者参加型犯人当てミステリー『Rの刻印』(講談社刊)他
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<チケット購入についての注意点> ※※必ずお読みください※※
・チケットは、e+(イープラス)に委託して販売しています。
・チケットの購入には、e+の会員となる必要があります。
・研究会の参加に必要なチケット枚数は1人につき1枚です。
・入場券チケット、もしくは、全席自由チケットを1名につき1枚ご購入ください。
----研究会参加のみの場合は、入場券チケット1500円をご購入下さい。
----研究会および懇親会の両方に参加の場合は、全席自由チケット5000円をご購入下さい。

・研究会および懇親会は、当日の飛び込み参加ができない仕組みになっています。
・席数に限りがあります。申込数が一杯になり次第、チケットの販売が終了しますのでご注意ください。
・チケットの販売は2009年11月20日(金)18:00までです。それ以前に申込数に達した場合は、前記の日時前に販売が終了します。
・チケット購入に関わる手数料は、参加者負担とします。
  手数料一覧
http://eplus.jp/page/eplus/whats/charge.html

----チケットを郵送で受け取る手続きには別途手数料として600円が必要です。
----手数料を0円にするには(「すぐチケ」)をご利用ください。《推奨》
・「すぐチケ」とは、セブンイレブンまたはファミリーマートで支払いをして、チケットをその場で受け取りすることです。手数料が無料になります
・FAQ「すぐチケ」とは?
http://eplus.jp/page/eplus/sugu/guide.html
http://w1.onlineticket.jp/tkt1/web/info/sugu.html


・購入は下記のURLにてお願い致します。
販売期間:09年11月5日(木)10:00 - 11月20日(金)18:00  予定

PC用購入ページリンクURL
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P0100P002034905P0050001P006001P0030001

携帯用購入ページリンクURL
http://eplus.jp/m/msys/T1U55P0010844P0100P002034905P0050001P006001P0030001?uid=NULLGWDOCOMO



<会場に関する注意事項>
・当日、大学の正門にて入場チェックが行われます。ご購入いただいたe+チケットをお持ちの上、ご来場ください。
・e+チケットを忘れると、ご入場いただけません。ご注意ください。
・当日の受付は、会場入り口に、12:30-13:20の間だけ設置されます。13:20までに受付を済ませない場合、当日キャンセル扱いとさせて頂きます。
・当日キャンセルによる返金はいたしませんので、予めご了承下さい。
・会場での食事はできません。ペットボトルでの飲み物のみ可能です。
・ペットボトルで飲料を事前にご用意ください。なお、会場のあるビル1Fでも購入できます。
・ゴミの持ち帰りにご協力ください。空になったペットボトル等は各自でお持ち帰りください。
・ビル内は禁煙です。喫煙は、会場ビル外の中庭にある喫煙コーナーをご利用ください。
・セキュリティの都合上、大学敷地内への再入場ができません。また、会場のある階と1F以外には立ち入らないようお願い致します。
・途中退場する場合は、受付スタッフに申し出てください。
・当日、大学内では通常の授業も予定されています。学生に迷惑にならないようご協力ください。




<参加費用について>

・参加費は、当日の運営費用として使用させて頂くほか、IGDA日本の運営費用として使用させて頂きます。



■研究会お申し込みに関する問い合わせ
担当:IGDA日本副代表  高橋    メール:k-takahashi(アット)igda.jp
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