Khronos Group、インターネットにハードウェア・アクセラレート3Dグラフィックスをもたらす「WebGL」イニシアティブを発表

投稿日時 2009-08-06 06:46 | カテゴリ: Products/Release

Khronos Group、インターネットにハードウェア・アクセラレート3Dグラフィックスをもたらす「WebGL」イニシアティブを発表
 
2009年8月5日(米国時間8月4日) - 米ニューオーリンズ、SIGGRAH 2009 -オープンでロイヤリティ無料の業界標準API仕様の策定と開発の支援を行うKhronos(TM) Group (クロノス・グループ、以下: クロノス)は、ブラウザ・プラグインなしでWebページにハードウェア・アクセラレート3Dグラフィックスを表示可能とする仕様の策定を行う、新イニシアティブ「WebGL」のワーキング・グループの詳細を発表しました。2009年3月に行われたGDC 2009で発表されたWebGLワーキング・グループには、AMD, Ericsson, Google, Mozilla,NVIDIA, Operaといった業界を代表する企業が参画しています。
 
WebGLワーキング・グループは、OpenGLまたはOpenGL ESをサポートするプラットフォーム上で、ブラウザ内のリッチ3Dグラフィックス表示を可能とするため、JavaScriptをOpenGLR ES 2.0に結合する策定作業を行います。ワーキング・グループは、ポータブル性能や安全なシェーダー・プログラムを含む、さまざまなブラウザやプラットフォーム上でのコンテンツ・プログラマビリティを提供するための仕様を開発します。WebGLは、定評のあるクロノスの開発プロセスの元、2010年上半期に最初のパブリック・リリースを、ロイヤリティ無料で公開する予定です。クロノスは、WebGLの仕様策定作業への参加に関心ある企業のクロノスへの参画を呼びかけています。
 
WebGLは、HTML 5の一部として策定されたCanvas要素や、すべての業界大手ブラウザでJavaScript性能の飛躍的な向上といった、最新のWebテクノロジー開発に活用されます。JavaScriptからダイレクトにアクセスできるOpenGL ES機能によって、ナビゲーション向けのリッチ・ユーザ・インターフェースの使用を含む、3Dを強化したさまざまなWebアプリケーションの活用や、エンドユーザにとってはWebが今まで以上に楽しく、生産的でより直感的なものになることが期待されます。
 
今回の発表について、WebGLワーキング・グループのチェアであるMozillaのArun Ranganathanはこうコメントしています。「今までのWebでは、多くの2Dグラフィックス・アプリケーションが使われてきましたが、私たちは3DこそFirefoxの次のステップに必要だと考えています。私たちは、Canvasによる新しいレベルのリッチ3D Webアプリケーションの登場や、OpenGLデベロッパとWebデベロッパ同士の相乗効果にも期待しています。」
 
Google社エンジアリング・ディレクタのMatt Papakipos氏はこうコメントしています。「Googleはオープンなスタンダードを支持しており、WebGLイニシアティブに参画することをとてもうれしく思います。私たちは、WebGLがブラウザに求められる高性能3Dの実現に向けて、重要な役割を果たすと信じています。」
 
クロノスのプレジデントでNVIDIA社バイス・プレジデントのNeil Trevettはこうコメントしています。「クロノスに新たに設置されたWebGLワーキング・グループは、ブラウザ及びシリコン・ベンダー各社が共に、Web 3D向けのローレベルで基礎的なAPI策定のために共同作業を行う、特別なフォーラムです。
クロノスは、WebGLがWebエコシステム実現の原動力としてふさわしいものとなるように、Web業界の企業や団体、さらには幅広いコミュニティと共に活動したいと考えています。」
 
 
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です。最新情報はWebサイトで公開されています( www.khronos.org )。
 
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