IGFチャイナで作品エントリー開始

投稿日時 2013-04-18 00:56 | カテゴリ: GDC

IGFチャイナで作品エントリー開始

締め切り 7月19日(金)【現地時間】
公式サイト  応募サイト

世界最高峰のインディゲーム向けアワードとして、急速に注目を集めるインディペンデントゲームフェスティバル(IGF)。毎年3月に米サンフランシスコで開催されるゲームディベロッパーズアワード(GDC)会場で受賞式典が開催されることは、日本でも広く知られるようになってきました。

その一方で中国・上海で開催されるGDCチャイナでも、同様にIGFチャイナ・アワードが開催されています。アジア太平洋地域に在住のインディゲーム開発者を対象としたアワードで、前回は中国・台湾・シンガポール・日本・インドネシア・タイ・インドなどの国・地域から、合計159作品(メイン部門98作品、学生部門61作品)のエントリーがありました。2011年度に比べて42%も応募作品が増加したそうです。

今年は9月15日から17日までGDCチャイナが上海で開催されるのにあわせて、IGFチャイナも実施されます。作品エントリーはすでに始まっており、応募者は申請フォームに必要事項を記入すると共に、FTPサーバを各自で立ててゲームをアップロードし、リンクを張って申し込む形になります。メイン部門の賞金総額は7050米ドル(約70万円)で、ファイナリストに選出されれば、GDCチャイナのオールアクセスパスや授賞式への招待、さらにはIGFパビリオンでゲームのデモ展示などが可能です(ただし往復の渡航費と滞在費などは自己負担となります)。

えーっ、渡航費も滞在費も出ないの? と思った皆さん! 東京ゲームショウで開催される「センスオブワンダーナイト」は副賞すら出ません! それでも世界中からたくさんのエントリーが行われます。というのも、こうした賞にファイナリストとして選出されることが、ゲームを商業販売する上で、プロモーションとして非常に有効なんですね。ページの下の方に昨年度の受賞タイトルのリンクを張っておきましたが、みんなアワードの受賞歴を公式サイトに掲示していますよね。

特に今年は東京ゲームショウで同人・インディーズ向けに「TGSインディーズ」コーナーが設置される予定で、ちょうど開催が直前ですので、IGFチャイナ向けにゲームを作り込んで応募し、センスオブワンダーナイトにも応募し、TGSインディーズにも出展し、やれることは全部やる! なんて計画を立てられるのも良いのではないでしょうか。特に自分のゲームを国内だけでなく、幅広く海外に知らしめたい。インディゲームで勝負を賭けたい。そんな熱い思いを秘めている方々に、是非是非にお勧めします。

応募締め切りは7月19日(金)で、時差の関係で7月20日(土)の深夜0時59分がタイムリミットですが、とりあえず7月19日(金)中だと考えれば良いでしょう。よろしくです!


IGFメイン部門


対象:アジア太平洋地域のすべてのインディゲーム開発者
応募締め切り:2013年7月19日(金)
大賞:3150米ドル
部門賞:各780米ドル
(モバイルゲーム部門・オーディオ部門・テクノロジー部門・ビジュアル部門・ゲームデザイン部門)
特記:大賞と各部門賞では、それぞれ8作品ずつがファイナリストとしてノミネートされます。ファイナリストは副賞としてGDCチャイナのオールアクセスパスが3枚ずつ進呈されるほか、会場で開催されるアワードセレモニーへの招待と、IGFチャイナパビリオンでゲームの展示を行うことができます。またアワード受賞作品には、米サンフランシスコで開催されるGDC2014のオールアクセスパスが2枚ずつ進呈されます。

IGF学生部門

対象:アジア太平洋地域のすべての学生ゲーム開発者
応募締め切り:2013年7月19日(金)
大賞:1570米ドル(1作品)
優秀賞:470米ドル(2作品)
特記:学生部門では6作品がファイナリストとして選考され、その中から大賞と優秀賞が選定されます。ファイナリストは副賞としてGDCチャイナのオールアクセスパスが2枚ずつ進呈されるほか、会場で開催されるアワードセレモニーへの招待と、IGFチャイナパビリオンでゲームの展示を行うことができます。また大賞と優秀賞受賞作品は主要な海外・国内企業への推薦が優先して受けられます。

スケジュール

4月08日 受け付け開始
7月19日 申し込み終了
8月15日 ファイナリストの発表
9月15日-17日 GDCチャイナ開催
IGFチャイナパビリオン展示
9月15日 インディペンデントゲームサミット(GDCチャイナ)
9月15日 IGFチャイナアワードセレモニー
9月19日-22日 東京ゲームショウ
9月20日 センスオブワンダーナイト(予定)
9月21-22日 TGSインディーズ(予定)

審査員
Simon Carless
Chairman Emeritus (IGF) and EVP of UBM Tech Game Network

Kevin Li
CEO(TipCat Interactive)

Monte Singman
チャプターコーディネーター(IGDA上海)

Xubo Yang
Director of Digital Art Lab and Assistant Professor
(Shanghai Jiaotong University’s School of Software)

Haipeng Yu
Producer(Tencent Shanghai)




よくある質問とその回答(参考訳)

Q:中国国外からでも応募できますか? 
A:はい。アジア太平洋地域(アジア・オーストラリア含む)であれば応募できます。

Q:一人/一団体で複数の作品を応募できますか?
A:はい。

Q:もしファイナリストに選出されたら、自分でゲームの再生環境(PCなど)を持参する必要がありますか?
A:はい。主催者側では展示スペースとインターネット回線(必要であれば)を提供しますが、ハードウェアなどは持参する必要があります。

Q:自分たちのゲームはけっこう複雑なんですが・・・
A:ゲームのプレイ動画などとあわせて応募することもできます。FTPサーバなどに動画をアップロードして、リンクを応募書類に記入することもできます。他の背景情報なども同様にリンクすることもできます。

Q:一回応募した後で、ゲームのアップデートはできますか?
A:期間内であれば何度でも大丈夫です。ゲームをFTPサーバなどにアップロードする際に、どれが最新のバージョンか、わかりやすいようにファイル名などをつけてもらえるとありがたいです。ただし応募締め切りまでにアップデートされたバージョンでしか審査しませんので、あしからず。

Q:ハードウェアの制限などはありますか?
A:特にありません。PCでも家庭用ゲーム機でもウェブゲームでもモバイルでも、基本的に大丈夫です。ただし古いゲーム機や特定のハードなどで、応募者の協力を得ることがあるかもしれません。

Q:締め切りを過ぎても応募できますか?
A:来年応募してくださいね!


IGFチャイナ 2012
アワード受賞作品


大賞「Cubetractor」(Ludochip/シンガポール)
モバイルゲーム部門「Jumpmaster」(Steamyrice Entertainment/中国)
オーディオ部門「Dustforce」(Hitbox Team/オーストラリア)
テクノロジー部門「Insecters War」(Peng Fang and Zhilong Chen/中国)
ビジュアル部門「Flying Daggers」(Sparklet Studio/中国)
ゲームデザイン部門「Diggin' Dogs」(Soap Creative/オーストラリア)

学生部門

大賞「Fish」(Yi Wang/中国)

優秀賞
Cloud and Boy」(Lunghwa University of Science and Technology/台湾)
「Magic Beans Campus」(Sichuan Fine Arts Institute/中国)
 





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