同人ゲームエンジン「RaidersSphere」の通信システムの資料公開、搭載スクリプト「SphereScript3.5」の試験配布開始

投稿日時 2009-09-07 21:59 | カテゴリ: Products/Release

こんにちは、同人サークルRectangleの電プロです。

この文書は、Rectangleが開発中の技術情報や、トピックスを普段サークルWebサイトをご覧になっていない方に向けてお知らせするものです。
 
 
<技術情報>
・ロビーサーバによるルータサービスの提供
近年、ネットワーク機能を搭載したゲームが増えています。
  しかし同人ゲームにおいては2人対戦タイプが中心であることから、通信時にサーバを使用しないPeer2Peer形式が一般的であるため、専門知識を要するルータの設定ができないユーザーに対してやさしくないという問題がありました。
また、ルータの設定ができるスキルを持ったユーザーでも、ポート開放することによるセキュリティーへの懸念や、単に面倒くさいという理由から、オンライン対戦に消極的な場合が少なからずありました。
  そこでRectangleでは、「RaidersSphere」シリーズの通信システムにおいて、アプリケーション層にてパケットの転送を行うことで、ルータ設定をしないユーザー同士でも手軽に接続ができるシステムを実現しました。
  運営側にてサーバを設置しなければならないのですが、ゲーム中のパケットをやり取りするのみなので、負荷も非常に少なく、汎用的で安価なPCでシステムを構築することができます。
  対戦相手を見つけるためにロビーサーバを用意することが多いですが、対戦相手が見つかったときにサーバを用済みにするのではなく、このサーバをルータ越えの目的で使用しています。こうすることで、ゲーム用のサーバが単に「対戦相手を見つける」という目的にとどまらず「より多くのユーザーが参加できる」という価値を生み出すことができるようになります。
 
過去にサークルで開催した勉強会で使用した図表付きの資料を以下で公開しています。
http://www.rectangle.jp/denpro/RSE_NET_1.ppt
 
<トピックス>
・SphereScript3.5の提供を開始しました。
 


  同人サークル向け、3Dゲーム開発プラットフォームとして開発中の『SphereEngine』に搭載される予定のスクリプト言語「SphereScript」がRaidersSphereEngine3.5に試験的に搭載されました。サークル作品「RaidersSphere3rd」の追加ソフトとして公式Weサイトにて配布中です。

従来のアセンブラ風のスクリプトから、C言語風のスクリプトに進化したことで、複雑なゲーム制御が容易に行えます。
本スクリプトの試験を経て、『SphereEngine』は今年冬のコミックマーケットにてデモCDを頒布する予定です。


本文書の内容についてより詳しい情報をお求めの方は、
以下のWebサイトを経由してご連絡をお願いします。

http://www.rectangle.jp/




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