新年のご挨拶と、昨年の活動報告と今年について

投稿日時 2010-01-04 21:00 | カテゴリ: IGDA日本

  あけましておめでとうございます。

 新年のご挨拶とともに、昨年の様子をみなさまにご紹介し、今年のIGDA日本がどういう方向に向かおうとしているのかについて、ちょっとだけご紹介させていただければと思います。
 
■昨年生まれたSIGや、関連したイベントについて
 2009年中に関わったイベントの数は、CEDECのセッションを一つとして計算しますと、全体で42」(訂正1回足りていませんでした) ものゲーム産業のイベントに関わらせていただいた計算になります。

 昨年はIGDA日本という組織が、急激に、その活動範囲を広げた時期になりました。特に、新しい研究会(SIG)が、いくつも名乗り出ていただいた方のお陰でスタートしました。
 
 昨年、新規にスタートしたSIGは以下の6つになります。
 
・SIG-eSports(デジタルゲーム競技研究会)6回開催
・SIG-Indie(同人・インディーズゲーム部会)4回+1回(特別篇)
・SIG-iPhoneApps(iPhoneアプリ部会)5回
・SIG-Glocalization(グローカリゼーション部会)CEDECラウンドテーブル+2回+1回(特別篇)
・SIG-Academic(アカデミック情報ウェブブログ)ブログスタート
・SIG-ARG(代替現実ゲーム部会)1回
 
その他の主催や後援に関わったイベントは以下のようになります。
 
◇主催・企画協力イベント
・GDC2009 現地日本人飲み会(3月)
・ゲーム開発者セミナー「GDC報告会」(4月)
・SIG-BoardGame(ボードゲーム部会)3回
・SIG-GameTech(ゲームテクノロジー部会)2
・東京ゲームショウ センスオブワンダーナイト2009 企画協力
 
 これらの成功の背景には、活動のご理解をいただき、会場のご提供をいただいた、文教学院様、秋葉原UDXの新産業文化創出研究所様、東京大学様、立教大学様、HAL東京様などなど、活動へのご理解をいただいて、場所ご提供をいただいているからこその成功であったと理解しております。心からお礼を申し上げたいと思います。
 
 また、IGDA日本が、協力や後援に関わったイベントは以下のようになります。
 
◇協力イベント
・Game Developers Conference(3月)プロモーション協力
・Digra月例会8回
・CEDEC2009 セッション協力(9月)
・「ゲームのお仕事」業界研究フェア(9月)
 
◇後援イベント:
・OGC2009(オンラインゲーム&コミュニティカンファレンス)2月
・Game Tools & Middleware Forum 2009(GTMF2009)3回
・HSPプログラムコンテスト2009
 
 また、セミナーイベントを主催するだけではなく、IGDA日本からの情報発信能力を増やすために、IGDA日本の公式ブログを新規にスタートしました。
 
◇ブログ機能
 また情報発信能力を強化するために、
・y_miyakeのゲームAI千夜一夜
に加えて、新規に3つのブログがスタートしました。
 
・デジタルゲーム競技(e-sports)研究会ブログ
・ARG情報局
・IGDA日本アカデミック・ブログ
 
 今後とも、執筆にご協力をしてくださる方が登場すれば、情報発信能力を高めていくように、努力を続けていく所存です。
 
■IGDA日本は、今年も出来る限り日本のゲーム開発の発展のために努力をします
 昨年は、世界のゲーム市場の状況が劇的に変化した年であり、日本はその中でもとりわけ、不況の波を受けるようにして、大きな影響を受けた国でもありました。この変化には産業構造の変化が含まれていると私自身は考えており、今年にも継続するものと思います。
 しかし、IGDA日本は、「(日本の)ゲーム開発者のコミュニティを形成し、情報交流を活発化することで、お互いが切磋琢磨できる環境を整え、ゲームとゲーム産業に貢献する」というミッションも今年も守っていきたいと思っています。
 
 さまざまな、専門化が進むセミナーが生まれていますが、これらのものは、既存に存在しない「ゲームの可能性を探る活動」としての側面を持っていると私自身は考えています。
 特に、昨年10月にIGDA日本の活動として、はじめて実施した今までの開発者限定ではなく、BtoCイベントの側面を持たせた「秋葉原ロケテゲームショウ1」は、準備期間が短かったにも関わらず、多くの方のご協力で、参加者数950名を数える驚くほどの反響をいただきました。
 このイベントを今年も継続できるかどうかは現時点では、まだ明瞭にお答えできる段階にはありませんが、「ゲーム」の持つ可能性の原点に戻って、新しい産業の可能性を引き続き探るという作業を進めるために、何とか流れを続けていきたいと思っています。
 
 繰り返しますが、ゲーム産業は産業構造も劇的に変わるような、重要なターニングポイントに直面しています。この流れは世界的な潮流であり、日本だけがその流れから離れていることは出来ません。
 この流れの中で、今年も多くの人の期待と、そのエネルギーと、自発的に志願していただく方々の意志を尊重しながら、多くのゲーム開発者の方々にお役に立てるように、今年も出来る限りの力を使って、貢献できるように努力をして参りたいと思っています。IGDA日本は常に開かれた組織であるように努力し、常にリソース不足という限界を抱えながらも、その許容できる限界はあるにせよ、開発者の方が成長できる機会を作れるように、お手伝いをさせていただければと思っています。
 もちろん、IGDA日本の活動は、常に協力を申し出てくださる方によって、規模を広げてきました。多くの方の善意と信頼によって成長を続けてきているのは間違いありません。今年もまた、そうした多くの方のご協力とともに、「前向き」に空を向いて、歩んでいけるようなコミュニティ組織として活動を進めて参りたいと思います。
 
 みなさまにとりまして、すばらしい一年になりますことを心から願っています。
 どうぞ本年もよろしくお願いいたします! (新)





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