義父の仕事の関係(実践女子短大教授/日本余暇学会会員)で、「ゲームセンター文化論」を献本いただきました。ゲーセンのコミュニケーション・ノートからはじまって、伝言・掲示板、プリクラなど、90年代後半から現在に至るまでの、ゲームセンターにおけるユーザー・コミュニティやコミュニケーションのあり方を、メディア論から読み解いた本です(以下転載)。
ゲームセンター文化論 メディア社会のコミュニケーション
(加藤裕康 /著)
四六判 360頁 2800円 ISBN978-4-7877-1018-5
【目次】
序 章 ゲームセンターの若者たち
第1章 ゲームセンターへの視線
第2章 ゲームセンター文化の生成
第3章 コミュニケーション・ノート
第4章 イラスト・ノート
第5章 快適な居場所とするための戦略
第6章 伝言・掲示板
終 章 新たな若者文化のきざし
補論1 女子中高生の日常写真ブーム
補論2 プリクラを消費する少女たち
あとがき
索引
ゲームセンターとはいかなる空間なのか。
若者はたった一人、ゲームプレイだけを目的にゲームセンターにいるわけではない。そこにはハンドルネームを介して得点を競い合い、観客を前に自分の技を魅せ、コミュニケーション・ノートを通じて「会話」する他者の存在がある。自立的なコミュニケーションのありようと、今日の若者文化の特質を明らかにしていく。
【著者紹介】
加藤裕康(かとう・ひろやす)1972年生まれ
東京経済大学大学院コミュニケーション学研究科コミュニケーション学専攻博士課程修了 博士(コミュニケーション学)
現在、大学非常勤講師
主な著作 『コミュニケーション・スタディーズ』(共著、渡辺潤監修、世界思想社、2010年)、「子どもにおけるテレビ視聴環境」(『余暇学研究』第13号、日本余暇学会、2010年)、「社会の中の排除機能――余暇と公共圏」(『レジャー・スタディーズ 余暇研究の転回』余暇学再編プロジェクト編、日本余暇学会、2010年)
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