あけましておめでとうございます。

投稿日時 2012-01-04 04:19 | カテゴリ: IGDA日本

あけましておめでとうございます。
昨年も、多くの皆様に支えて頂きましたことを、心からお礼申し上げます。
IGDA日本の活動についての個人的な考えです。長文注意です。


昨年はさまざまな意味で日本が「リセット」された年でした。
テレビゲーム産業においても、かたやニンテンドー3DSとPS VITAの登場、かたやソーシャルゲーム市場の拡大と、さまざまな変化が進行中です。
さらに昨年はゲーミフィケーションというキーワードがブレイクし、ゲームの意味合いがますます曖昧になってきました。
毎年「今年は過渡期」と言い続けているような気がしますが、あらためて変化の早い業界だと思い知らされます。
今年もさまざまな変化が訪れることと思います。その変化を前向きに捉えて、変化を楽しんで、一歩ずつ前に進んでいきましょう! IGDA日本も微力ながら、そのお手伝いをさせていただきます。

さて、IGDA日本にとっても昨年は大きな変化の年となりました。まずは代表の新任、そしてNPO化へのシフトです。

すでに「IGDA日本NPO推進委員会ブログ」でも表明している通り、定例ミーティングを通して準備を進めている最中です。今夏をめどに総会を開き、各種事務手続きをおこなって、早ければ来年度から正式なNPOとして活動を進めていく。そんなスケジュール感覚で動いています。

もっとも、ブログで何度も表明している通り、NPO化はIGDA日本がさらに活発に活動していくための環境整備にすぎません。そして活動の中心となっているのは、事務局やSIGベースで開催されている各種セミナーやイベントです。そして、これらの源泉となっているのが、広義の意味でゲーム産業に携わるすべての方々による、コミュニティの力です。

言うまでもなく世界のIGDAの活動は、メンバー一人ひとりの非営利で、自発的な、相互扶助の精神で支えられています。なぜ私たちは貴重な週末を費やしてイベントを開催したり、会社や組織の枠を越えて知見を共有したり、メーリングリストやツイッターで議論を形成するのでしょうか? おそらく、理由は人それぞれでしょう。さまざまな問題意識や現状認識があることと思います。しかし自分にとってはシンプルで、それが楽しいからです。結局のところ、これはゲームにかかわる活動なのです。そして何事も、楽しくなければ続きません。ぜひ多くの人に、この楽しさを共有してもらえれば幸いです。

すでにIGDA日本では、好例となっているGDCの日本語ページ作成に伴う翻訳作業を、SIG-GlocalizationやInternationalization Forceのメンバーをはじめ、スペシャルチームによる体制で進めています。1月21日には新年会が開催されますし、その翌週末にはグローバルゲームジャムが控えています。日本国内だけでも東京・八王子・札幌・仙台をはじめ、まだだ開催地が増える予定です。GDCの最終日には、これも好例となっている日本人飲み会(JAPAN Party)がありますし、GDC報告会も開催を予定しています。これらに加えて、各種セミナーやイベントを開催していきますので、皆様のご支援を賜れれば幸いです。

またIGDA日本の活動に協力したい、もっと深く関わりたいと手を上げていただく方々も、大変ありがたいことに、ますます増えています。

ご存じの通り都内ではセミナーを開催するにも、場所を用意するだけで大変です。そんな中で各企業・大学・研究機関をはじめ、多くの方々から場所の提供をいただいています。昨年はCEDECの開催に先んじて、学生向けにスタジオツアーを受け入れていただいた企業様もありました。福島県南相馬市で開催し、おかげさまで高い評価をいただいた福島ゲームジャムも、多くの協賛企業や、行政をはじめ多くの現地の方々のご協力あってのことです。改めて御礼を申しあげると共に、「こんなことをやりたい!」「運営に協力したい!」という希望がありましたら、事務局までご連絡をいただければ幸いです。

最後になりましたが、IGDA日本のミッションを再確認しておきます。前代表で副代表の新清士は昨年、このようなミッションを掲げました。

「日本の地域優位性に立脚し、ハイテク産業に最適化されたダイナミックな情報交流が、常時活発である状況を創出することで、(日本の)ゲームやゲーム産業の発展に貢献する」

さらにIGDA日本という組織のあり方について、次のように提案しました。

「ゲーム開発や開発者に関係する何らかの問題意識を持っている人が、その問題や課題を解決するための一つの場」

その上で僕の方で、次のような補足をさせていただきます。

「人のやらないことを、楽しみながら行うのが、IGDA日本」

今年もよろしくお願い申しあげます。 

IGDA日本代表 小野憲史

ご意見がありましたら、お気軽に、Twitterで、小野(@kono3478)にお声をおかけ頂くか、ハッシュタグ #igdaj でつぶやいて頂けると幸いです。
 





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